今を生きる

スペインはバレンシアからきままに 日記を書いていきます。 今を常に念頭におき、 見性を体験することを大目標にします。

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少林窟道場参禅記(いよいよ下山)

                   11月21日(日曜日)

いよいよ下山の日となりました。

少林窟道場前の勝運寺の鐘の音で目覚めました。昨晩の晩餐会でのお酒も

全く残らず、あまりにもすっきり爽やか絶好調で、自分でも大変びっくり

しておりました。忠海駅発12時4分の電車で予約しておりましたので、

それに合わせて、できるだけのことをさせていただこうと体がどんどん

勝手に動いていきました。



今日は、またすばらしい見事な小春日和となりました。

お布団を外に干し、作務衣の洗濯、部屋、網戸、窓ガラスを丁寧に掃除し

ていきました。落ち葉をただ黙々と掃いていきました。ゴミを分別して

燃やせるものは、ドラム缶に入れて焼却しました。



古参の方々も次々に出てこられました。皆さんそれぞれに脇目もふらず

動いていらっしゃる少林窟道場は、修行者の”無の動き”で大変光り輝い

ていました。一心不乱になって箒で落ち葉を書き集めていらっしゃる方、

水回りの掃除に余念のない方、その各人の姿にとても感動してしまいまし

た。作務禅の真髄に触れたような気がしました。



ひと通りのことを終え、袴のたたみ方を古参のお一人の方に教えていただ

き、作務衣と一緒に秀蓮さんに返しにいきました。秀蓮さんは、今日は

黒ではなく白い作務衣を着ていらっしゃいました。「11時半から老師と

の相見をお願いします。」と言われました。それまでまだ時間がありまし

たので、「何かできるこがあればやらせてください。」とお願いしまし

た。宿坊のトイレの掃除を承りましたので、喜んでさせていだきました。



大体お掃除も終わりかけた頃に、古参の方に、「お茶にしましょう!」と

言われました。お庭前の縁側に老師が白い袈裟を着て坐っていらっしゃい

ました。朝から、お寺で何か法事でもあったのでしょうか?一段と凛々し

い井上老師を囲んだ修行者たちときれいに掃き掃除されたお庭との

ハーモニーで、清澄な空気が佇んでおりました。



そこへ秀蓮さんの指示で、お庭前に大きなゴザが敷かれ、10キロ袋に

入っていた大豆がバラバラとひろげられました。大豆の選別です。秀蓮さ

んが、「虫に食われている大豆は、庭にそのまま投げてください。鳥が食

べますから。」と言われました。ゴザの周囲でほとんどの古参の方たち

が、今度は黙々と大豆のより分けをしておりました。



ふと頭をよぎったのが、この古参の方々は、この作務禅のためにわざわざ

来ていらっしゃるのかと。実際、禅堂ではお二人しかご一緒しませんでし

た。




しかし、少林窟道場がずっと存続してきたことの背景には、このような

古参の方々の熱き菩提心が力になっているんだと思うと、皆さんのその

菩提心にただ頭がさがるばかりでした。



お茶と洋梨のラ・フランスを頂き、宿坊へ戻り、身支度をしました。

”立つ鳥跡を濁さず”、しっかり点検をしました。部屋を出ると遠くに

見える瀬戸内海の景色がピカピカ輝いていました。まるで私に微笑んでく

れているかのようでした。今まで私を見守ってくれたその景色に深く合掌

して、重い荷物と厚いコートを持って、下に降りていきました。



老師との最後の相見の時間になりました。

老師からお茶を頂き、一言「良く頑張りました!」と言われました。

おもむろに二冊の少林窟イメージの黒いカバーの本を差し出されました。

老師が「きっとまだあなたはこの本は読んでないと思います。」とおっ

しゃられたので、中を見てみました。”坐禅はこうするのだ”の上下でし

たが、私が持っている版よりも古いものでした。老師はそのまま筆を取っ

て、”上”の本の1ページの白紙の所に、”即今底”、”下”の部分

に”生死時代無常迅速”と書かれ、お名前と老師の印を押され、私に差

し出されました。「今あなたが読んだら大体わかるはずです!」とおっ

しゃいました。私は返すお言葉もなく、老師のお気持ちに涙を抑えること

ができませんでした。

電車の時間が迫ってきておりましたので、合掌をして深く一礼をして無言

のままお部屋を出ました。



玄関で靴を履き、歩いていくとそこには何ともびっくりするような光景が

飛び込んできました。



老師を筆頭に古参の方々、秀蓮さん全員で私を見送ってくださろうとして

いるではありませんか。法を目指す修行者たちの合掌した立ち姿

は、大変凛々しく禅的雄大なセレモニーに映りました。

一番手前が秀蓮さんで、ぐっと更に涙ぐんでしまい無言で深く一礼をし、

目を見つめ、そのままゆっくり老師の所まで行き、さらに合掌、一礼を

して感極まってしまい、老師のお顔は見ることはできませんでした。

そして古参の方全員に再び一礼をして、車に乗りました。

古参の長老の方が車で駅まで送ってくれました。車の中から後ろを振り返

ると老師一同皆さんがまだ合掌したまま私の下山を見届けてくださいまし

た。



少林窟道場、老師、秀蓮さん、 古参たちの姿がどんどん遠ざかって

いきました。


見事な禅修行交響曲の クライマックスでした。


                       完

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プロフィール

valenciana

Author:valenciana
スペインはバレンシアに
住んでいます。

インターネットのお陰で
禅の世界に導かれました。

「縁と無常」

あるがまま
ただ生かされていることに感謝する毎日です!


”幼少の頃は夢中で遊んでいました”
いつしかそれがかすんできました。

またあの頃の
感覚を思い出すことが多くなりました。

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